メンヘラ御用達の歌手

倉橋ヨエコさんが好き。

高校2年の時にラブライブを好きになって、動画を漁っていたら「卵とじ」を使ったMAD動画を見つけた。

この人の曲が好きだと直感的に思った。

 

高2の頃には既に精神的に病んでいたので、ヨエコさんの歌はそれはもう心にしみた。

歌詞がとにかく良い。

素敵な曲ばかりなのだけど、私が一番好きなのは「今日も雨」。

泣き止んでみても 外はもっと雨

救われない、この救われなさが逆に心を楽にする。

ヨエコさんの世界観はとても暗いからこそ、私は何度も救われてきた。

こんな自分でいいやと、ちょっとでも思えるのだ。

 

ここ最近は「不安のお山」もお気に入りだ。

朝よ そんなに輝くな 私が惨めに映るじゃない

キレッキレである、最初からめちゃくちゃ飛ばしている。

暗い内容を明るく歌うのがヨエコ節だ。

時には、やさぐれながら歌うこともある。

ヨエコさんは「ポガティブ」だったり「やさぐれロック」だったり、そんな言葉で表現されている。

 

ヨエコさんの歌には、いわゆる「女の情念」がひしひしと感じられる。

とにかく愛が重い。

 

だから贔屓への自分の気持ちを代弁してくれているようで、特に「あいあい」は私のためにある歌だなと思う。

あなたと恋する為に 私 愛 愛 生まれてきました

「と」ではないんだが、そこは目を瞑ってもらうとして。

端的に言えばヤンデレなのかもしれないけど、ヨエコさんの歌は外に放出するようなイメージだ。
一方で例えば鬼束ちひろは、自分の世界に閉じこもっていく感じがする。

 

私はほぼ常時メンヘラタイムな人間である。

病み始めた中学3年生の時には天野月さんにドはまりしていた。

これもMADがきっかけだった。

当時「少女革命ウテナ」を観ていて、有栖川樹璃というキャラの動画を浴びるほど観ていた。

そこで「菩提樹」を聴いてしまった。

ごまかさないで あなたに落ちる冷たい雨を嗅ぎ分けて

冒頭からいきなり心を掴まれた。

つっこさんの歌い方はとても切ない、鬼気迫るものがある。

 

菩提樹」といえば「巨大獣」についても話しておきたい。

ご多分に漏れず歌詞が良い。

私は歌詞を重要視している。

自分が言葉を上手に使えないから、人の心を動かす歌詞を書ける人に憧れる。

あなたを縁取る日陰の中で わたしは鼻歌を歌ってた

時に外れる音色に笑うあなたを責めた

綺麗~~情景が浮かぶ。

この2人の関係性もなんとなく分かってくる。

単純に好きなのはつっこさんの歌詞かもしれない。