同じ人に2度恋したこと(2度目の恋)

贔屓を観ている時、世界には贔屓と自分だけになる。

ましてや自分さえも消えて贔屓だけが世界に存在する。

今でもミーハー気質なのは変わらないけど、贔屓は一番好きな人だ。

最近は行き過ぎて、贔屓以外の人が視界に入ってくるのが嫌になりつつある。

もう贔屓しか観たくない。

 

何がそんなにいいんだろう。

好きなところはたくさんあっても好きな理由はない。

好みじゃなかったけど大好きってまさに恋だなと思う。

恋って本当に理屈じゃないし、タイミングがとても重要だということを贔屓を好きになってから感じざるを得ない。

 

「A Motion」のライブビューイングから華妃まいあさんのファンになったわけだが、しばらく掛け持ちしていた。

その頃は仙名彩世さんのファンでもあった。

ちなみに初めて手紙を出したのは仙名さんだった。

慣れてきてまいあちゃんにも手紙を出すようになり、お茶飲みに参加したいとの旨をお伝えした。

お茶会というものに参加したことはなかったのだが、まいあちゃんを好きだという気持ちが私を初体験へと促した。

 

お茶飲み当日、私はめちゃくちゃビビっていた。

会場に着いてからも雰囲気に圧倒され「絶対友達つくる!」とか意気込んでいたのはどうしたんだという感じだった(でも頑張って話しかけて1人友達ができた、駅まで一緒に帰ったし)

緊張してはいたもののグッズは買い、あとは本人の登場を待つのみであった。

 

時間が来てまいあちゃんが姿を現した時、私は再び「この世にこんな人がいたんだ」と驚いてしまった。

まいあちゃんって同じ人間だったのか。

先入観でファンに対して塩対応だと思っていたので、すごく優しく接してくれたことにもびっくりした。

いっぱい笑ってくれたし。

何より信じられなかったのが目をちゃんと合わせてくれたこと。

礼儀正しい子なんだな…と感心した。

お茶飲みの詳細は書けないので残念だが、お見送りもしてくれた。

その際なぜだか分からないけれども私はボロボロ泣いた。

まいあちゃんも周囲の人も「なんだこいつ…」と思ったに違いない。

自分が考えているよりまいあちゃんのことを好きになっていたのかもしれない。

泣きながら「ありがとうございます」を繰り返す私のことを、まいあちゃんは困惑しつつも優しく見守ってくれた。

 

この日からまいあちゃんが贔屓になり、現在まで至る。

入出待ちデビューも果たした。

今年は初めて宝塚大劇場に行こうと予定している。

全国ツアーも追いかけたい。